正月休みが明けて、
「痛たたたぁ。」
と立ち上がれなくなっている患者さんがいました。
高齢の患者さんなのでちょっとしたことで身体に影響が出てしまうかもしれませんが、昨年末までは非常に元気だったのでどうして痛くなったのが不思議でした。
「どうしました?」
問診にて痛みが発生した原因を聞いたのですが、ご本人は何故こんな歩くことが出来ないほど膝が痛くなったのかわからないようです。
明確な原因がない。
痛めた瞬間がない。
どこが痛いかわからない。
痛みが強い患者さんでもどうして痛くなったのか分かっていない方は多いのです。
患者さんご自身では原因がわからないので問診・検査や身体の反応によって痛みの原因となっている個所を追究いたしました。
膝が痛い!!
ってことだったのですが、膝の問題点は少ないように思える。
それよりは股関節や腰に違和感を感じる。
股関節辺り+正月
・・・・・。
明確なイメージを作る。
どんな生活を送っていたのかなぁ?って想像してみます。
なんとなくやけど、
ここの筋を負傷したのかなぁ?なんて想像がついたので、
「イス変えませんでした???」
って質問してみる。
そして、これが非常に大切な質問となりました。
こんな質問がどうした?
って感じかもしれませんが原因の追及が一気に解決に向かう効果的な問いなのです。
正月、大勢で食卓を囲み食事をすることが多かったようです。
お子さんも、お孫さんも揃って。
高齢といえどもお客さんをもてなそうとしてしまうので、
自分は座りにくい低い椅子に座って食事を取られていたようです。
これがダメだったんですね!!
座るという行為は立ってるよりもよ腰椎へかかる負担は増加します。
特に、
低い椅子であればなおさら。
しかも食事をとっているので無理に腰を伸ばそうとしていたのではないでしょうか。
低い椅子に座りながら必死に腰を伸ばして食事をとる。
親戚が集まった席だったので長時間かつ背中を伸ばそうと頑張ってしまった結果・・・
身体に多大な負担がかかってしまった。
解剖学的な筋肉の名称で言うと、
腸腰筋に強度の負荷がかかり負傷したことによる筋連結から膝が痛くなり歩けなくなった。
なんて言い換えることが出来るかと思います。
明らかに分かりやすい負傷原因もありますが、
日常生活の中に隠れている発見しにくい原因がほとんどです。
負傷した原因がわかれば治療すべき場所がわかります。
何をして痛めた?
何がわるかった?
これがあなたの痛みを早く解決してくれます。
原因とはなかなか見つけにくいものですが、
しっかりと問診や日常会話の中からヒントを見つけるように診療していますので、たくさん会話してください。
こんなことが原因???
なんてこともありますから私(院長&受付)にたくさん話しかけてください♪