腰椎分離症・分離すべり症の原因と適切な治療選択

原因

分離症思春期スポーツ選手に起こりやすい疾患です。
身体の柔軟性が高い小学生~中学生の頃に、ジャンプや腰を反り返したりする動作を含むスポーツ、部活などの練習で繰り返し腰椎にストレスがかかることで発症いたします。

特に剣道バレーボールのような腰を反り返す動作が多い競技でおきやすいです。

bunnri2(画像:札幌腰痛専門情報サイトより)

上記の画像のように腰椎(骨)が折れ分離いたします。

分離だけであれば問題ないことが多いのですが、すべり症と呼ばれる腰椎が前方に滑ったように位置する状態となると神経を痛めることがあります。

分離すべり症にならないよう適切な治療と運動制限が重要となってきます。

治療

治療は原因を探ることが一番の近道です。
なぜ分離症が起こったのかを知らなくてはいけません。

剣道の場合
面などの上段に対する一手をくりだす際に竹刀を振り上げなくてはいけません。
この振り上げ動作が腰椎にストレスがかかります。
特に身体がガチガチに硬い選手や逆に柔らかすぎて腰を反り返らせ過ぎる選手などです。
どちらの選手も腰椎の分離しやすい部位に強い衝撃が発生します。

これらのことを考え個人個人に合わせて治療を進めるのが一番です。

・身体がガチガチの選手 → 竹刀を振り上げやすく股関節前面、腹部の治療を行い腰のストレスを軽減する。
・柔軟性が高い選手 → 反り返りが強くなるので制限出来るように筋トレや可動域の制限をする治療を行う。

このように動作や負担のかかるポイントを適切に治療いたします。
上記の画像にもあるとおり腰椎分離症は骨が折れてしまった状態です。この骨がくっつくようにもする必要があります。ここで重要なのが超音波治療です。
LIPUSと呼ばれる超音波をあてることで折れた骨が早期にくっつきやすくなり、くっつきにくくなっている骨が癒合してくれる働きをします。

超音波p

身体に合わせた手技治療と折れた骨の超音波治療によって早期に競技(スポーツ)復帰していただけるようにサポートいたします。
復帰の時には身体の使い方も変化が出て負傷前より動きが向上するように動作の改善も行っていきます。

大きく2つのタイプで説明しましたが、人それぞれ身体の使い方が違いますので、診察時に判断し適切に治療をしていきます。

一番大切なことは、分離すべり症に移行しないようにコントロールしていくことですので、自己判断で大丈夫と無理してスポーツを継続すると神経症状が出ることがありますので注意しましょう。

 

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スポーツ選手のコンディショニング調整やスポーツ外傷について解説しております。
この症状は治るの?なんて方もご覧ください。


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